SHUKOCHIJINの日記

日々の気まぐれエッセイ

最近の読書から

10月末,今年の読書目標50冊を超え,昨日60冊目を読み終えました。

髙橋和巳さんの「子は親を救うために『心の病』になる」(ちくま文庫)です。タイトルが「おお~,なるほどそうかも」と思わせるもので,著者の髙橋さんの本は初めてでしたが,思わず購入したものでした。

著書(カウンセラー)のもとに来る人は,子どもが引きこもったり,家庭内暴力で困っていたり,はたまた摂食障害になってしまっていたりするものですが,やがてそれは自分自身が育ってきた環境(我慢してきたこと等)にも大きく関わっていることなどなど。他にも,虐待を受けて育った子,発達障害の親に育てられた人の悩みなど,今まで「親だったら(大人だったら)当たり前のこと」と思っていたことが,その人の育てられ方で「普通」は「普通」にならないことなどが納得。特に,自分自身の経験(過去に会った人)で,なんで旦那さんと離婚しないんだろうととても不思議に思っていたことが,この本の説明で納得。そういう方は自身の育ちの中で,我々とは「善と悪が逆」になっているというものでした。

発達段階においても,.髙橋さんの説明では次の5つ。

1 乳幼児期

2 学童期

3 思春期

4 成人期

そして,

5 宇宙期(髙橋さんの独自(?)に行き着いた考え方。こう考えると説明がつくみたいな。)

この宇宙期にはいった人の感情というか感覚が「ああ,いいなあ」と感じました。

「まだ真面目にきちんと人生を完成させないといけないという思いはあります。それで気持ちは揺れますけど,でも揺れは小さくなっていて,その動きを楽しんでいます。自分の存在を感じて,その周りでことは起こるんだ。起こることは全部オーケーなんだと思います。」

 

自分には情報量と「なるほど感」が多く,まだまだまとめることが難しい本。また読み返したいと思う本です。